ハリスツイード・トートバッグ

もともとは極厚の2号帆布トートバッグのために作った型ですが人気があり汎用性も高かったのでハリスツイードや８号帆布のトートバッグにも流用しています。デザインがシンプルなため使用する生地の素材感や魅力を生かせるのだと思いますし洋服とのマッチングについても守備範囲は広いと思います。

使用しているハリスツイードは裁断する前に裏に芯になるような素材を専門業者さんで接着加工します。例えば不織布の芯地、カツラギ、白モスなどです。不織布は柔軟性が少ないのでハリスツイードには合いません。薄いカツラギのキナリや白モス(白いモスリン、ガーゼ)は相性が良いので現在使っているハリスツイードには白モスが貼ってあります。こういった外観から見えない生地の加工はコストにも影響するのですが、より長く愛用していただくためには必要だと思います。さらに裏地にはバッグの表生地として使う9号帆布を使っているので柔軟性を保ちながらもしっかり感のある仕上がりになっています。

※ハリスツイードはスコットランド北西部のアウターヘブリデス(ヘブリディーズ)諸島の限られた島々で紡がれた羊毛を昔ながらの織機で手織りし、厳密な検査を経て世界中に出荷される毛織物です。最新の機械で織られた生地と違いゴワつき感があったり、牧草が織り混じっていたりしますが素朴で暖かみがある優れた伝統工芸品とも言えます。ハンプスアンドカンパニーでは日本国内の正規代理店を通してスコットランドから直輸入した生地のみを使用しています。

※長期間使用しない時は風通しの良い場所で防虫剤などを使用して保管していただくとより寿命が長くなります。